(その5)全粉商事の業務内容について
今回は、全粉商事の業務内容について触れてみたいと思います。
主な取り扱い商材は、食品原材料・飼料等です。その他に小売商品を扱っております。
食品原材料は「小麦粉・そばの原料・もやしの種」をメインに「でんぷん・砂糖・油・米粉」などを、
飼料原材料は「食品製造メーカー様で発生する副産物(ふすま・米糠・大麦糠)」などを扱っております。
小麦粉の取扱いは、全国の製粉会社とのお取引を通じて様々な用途に応じた製品を厳選し、日々情報を更新しながらご案内を差し上げております。昨今は日本国の自給率に関心が高くなってきているように思いますが、国内産小麦の品質向上が目覚ましくユーザー様からのご要望が増加しているように感じます。最大の産地は圃場面積が圧倒的に大きい北海道になりますが、他の地域でも今まで苦手とされてきたパン用粉の品質が向上し注目が集まってきているように感じます。
私は、家庭で食する食パンをホームベーカリーで焼いております。小麦粉の配合はシンプルで、(国内産小麦粉50%、国内産全粒粉50%、スキムミルク、塩、砂糖、バターorマーガリン、ドライイースト、水)の組み合わせが最も多く、ふくらみ・食感・味については安定的に出来上がり満足しています。色は通常の食パンと違い真っ白ではありませんが、全く気になりません。全粒粉を配合することで栄養価の面では、文部科学省のデータによると食物繊維総量に差があることが確認できます。
強力粉:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=1_01020_7 【出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年】
全粒粉:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=1_01023_7 【出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年】
麺については、近年簡便性が求められ「冷凍めん、調理済麺」がよく売れているようです。
私は「冷凍めん、調理済麺」も好みますが、伝統食の「乾麺」が大好きです。茹で時間を調整できるので、仕上がりの「コシ」をお好みに応じて仕上げることができるからです。切り刃は今は少なくなった「丸」がいいですね。(つるッと)
蕎麦原料(玄蕎麦)の取扱い産地は主に(外国産:中国・ロシア・米国)、(国内産:北海道・東北・関東・九州)になります。近年は天候不順・紛争等の影響により安定供給をすることが厳しい局面が増えています。そこで全粉商事は安定的な供給を維持するために従来の経験を基に、産地の状況を慎重に収集し先の見通しを立て得意先様と共有し、支障の無いよう緊張感をもって取り組んでいます。
蕎麦は日本の伝統食品の一つで、地域によってさまざまな個性豊かな商品が存在します。食するときの「作法」「調度品」の種類も様々あり、食べ飽きることがありません。
もやしの種(緑豆・黒豆・大豆)の取扱い産地は主に中国が主でしたが、最近はウズベキスタン産・マダガスカル産などの原料の取扱いが増加しております。品質も向上しておりおススメの産地です。
もやしはとてもヘルシーな野菜として親しまれ、ビタミンB群やC 、カリウム、カルシウムなどの栄養素を豊富に、そして、非常にバランスよく含んでいます。小売価格はお手頃で私たちの食生活にとても身近な存在ですので、さらに需要が高まるとうれしいですね。
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06291_7 【出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年】
飼料原材料は、主に穀類の副産物で、その成分は穀類と概ね同様であるぬか類<(例)フスマ、大麦糠、米ぬか>、採油した後の残渣で、タンパク質を多く含む油粕<(例)大豆油粕、菜種油粕>などを扱っております。
主として牛・豚の餌になりますが、餌を摂取した動物の栄養を私たちがいただいていますので、定められた規格のものを適正な価格で安定的に供給することが求められます。畜産・酪農に携わっておられる方々へ微力ながらお役に立てればと思います。
飼料商材の取扱いは、当社はまだまだラインナップが不足していると感じております。今後未開拓の商材にもチャレンジしてまいりたいと思います。
全粉商事は、永年にわたり食品の原材料を扱ってきてますが、時代の変化とともにユーザー様のご要望も変化してきております。
この様々な変化・ご要望に対応し続けることが重要と考えます。
そして、これまで先輩方が幾多の苦労を重ね遺してくれた不偏の「考え方・思い」をしっかりと胸に刻み、地に足をつけて歩んでいかねばと思います。
次回は、個性豊かな全粉メンバーの紹介をしたいと思います。
お楽しみに。